大企業ワーママのメリットとデメリット

前回の記事では、ワーママがべベンチャー企業で働くプラスポイントとマイナスポイントについて書きましたが、今回は大企業バージョンです。

私は育休から復帰して半年後に大企業に転職し、今も大企業で働いています。
ベンチャー→大企業と働く場所を変えて感じた、ワーママが大企業で働くプラス・マイナスポイントについて整理してみます。

プラス①:仕事のフォローをしてもらいやすく、子供の都合で休みやすい

大企業は従業員数が多く、チームメンバーの頭数も揃っており、チームとしてきちんと統制されていることが多いです。また職種やカルチャーにもよりますが、仕事がある程度マニュアル化されていたり、チーム内で情報共有の仕組みが整っていたりもします。

人数の多さと業務の標準化により、子供の病気などで急に休まないといけないということになってもフォローしてもらいやすいのはプラスポイントだと思います。

フォローできる体制が整っていることで、休むことへの申し訳なさが軽減されて育児の方に集中できるのは実際とってもありがたいなと感じています。

プラス②:仕事以外の時間はプライベートに集中できる

大企業はベンチャーと比較すると労務管理が徹底されています。残業時間は労使協定の範囲内、サービス残業による長時間労働は世間的にもNGなので会社側も厳しくチェックしているところが多いと思います。ですので、仕事外の時間はプライベートに全振りできるというのが2つ目のプラスポイントです。

ベンチャーは以前の記事にも書いたとおり、良くも悪くも仕事とプライベートの境目が曖昧なので、退勤した後も仕事のことが気になったり、メールやチャットをチェックして返信したりということがよくあります。大企業でも多少はあったりしますが、やりすぎると逆に注意されてしまいます。

仕事とプライベートは切り離したい、できるだけプライベートの時間を確保したいという方にとっては大企業の働き方は合いやすいと思います。


さてここまでプラスポイントを挙げてきましたが、マイナスと思う点についても2つ紹介します。

マイナス①:働く時間・場所などを柔軟に働き方を変えることは難しい

ルールがしっかりと確立されている分、個人の都合に合わせた働き方はしにくいという点では、子育てとの両立がしにくいと感じられるかもしれません。

例えば基本的には在宅勤務で必要な時のみ(週1くらいで)出社にしたい、子供が小学生になったので就業時間を前倒しして早めに上がりたい、という希望があっても就業規則の範囲内でなければ実現は難しいと思います。また、規模の大きい会社であればワーママも多く在籍しているので、「皆いろいろ工夫してやっているから」ということで片付けられてしまいがちです。

子供の成長や自分の希望に沿った働き方の交渉自体が難しいのが大企業の特徴であると思います。もちろん会社によってその辺りの考え方や柔軟性は様々なので、ぜひ確認してみてください。

マイナス②:マミートラックに陥りやすい

マイナスポイントの2つ目は「マミートラック」に陥りやすいということ。

「マミートラック」とは、子育て中の女性が比較的責任が軽い仕事を任せられ、結果、キャリアアップが遅くなることを表す言葉だ。この言葉は「子育てとキャリアの両立を望む女性のために、育児休暇等の制度を整備する」という目的を推進するため1988年にアメリカで生まれたものである。

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大企業では良くも悪くもワーママに対しての配慮があります。でも度を過ぎた配慮やワーママ側が望まない配慮は余計な気遣いであり、それがワーママのキャリアアップの阻害要因にもなります。

現在は企業も女性活躍推進に力を入れており、女性管理職を増やすことに意識を向けているところもありますが、「ママの活躍推進」の方は進んでいるとは言えず、キャリアアップしたいワーママを後押しする施策はあまり取り入れられていないと感じます。

子供がいても仕事で活躍したい!キャリアアップしていきたい!と感じているなら、それができる環境を選ぶことをしないといけないというのが現実だと思います。


ワーママが働く場所としてのメリット・デメリットについて、今回はベンチャーと大企業という分かりやすい分類で整理をしてみました。

次回は、子供を育てながらベンチャー・大企業の両方で働いた経験から、結局どちらかがいいのか?について個人的な意見をまとめてみようと思いますので、参考にしていただけたら嬉しいです。

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