育休からの「ゆる復帰」のススメ【助走をつけてスムーズに復帰する】

出産後1年、長い方だと2年くらい子育てに専念し、その後職場復帰というのが一般的な流れになりますが、、

復職ってめちゃめちゃ不安ですよね。

仕事の感覚も忘れているし、1日8時間働く持久力あるのかな…

子どもが保育園に馴染めなかったら、頻繁に体調を崩したらどうしよう。。

私自身もこのように感じていましたし、人事として毎年相談を受けます。

そんな復職の不安を解消する一つの手段が「ゆる復帰」です。

わたしは第1子出産当時ベンチャー企業に勤めていたこともあり、交渉して「ゆる復帰」をさせてもらいました。その結果、本当にスムーズに職場復帰することができたので、これから復職する方の参考になればと思います!


仕事の感覚を取り戻すための「ゆる復帰」

「ゆる復帰」とは、その名の通り、ゆるーく働き出して徐々に本復帰できる状態に戻していく方法。

1日数時間だけ自宅で働くなど、子育て100%の生活の中に少しずつ仕事を織り交ぜていくことで、子育てしながら働くということに慣れると共に仕事の感覚を取り戻しやすくなります。

「子育てしながら働く」=新しい生活のサイクルを確立する、ということ。
「仕事の感覚を取り戻す」=自分の行動を通して誰かに価値を提供するということだと思っています。

どこかの企業に属している会社員であれば、アウトプットに対して対価(給与)が発生しているので、子どもがいることを言い訳にはできません。
復帰後はどうしても子どもや自分自身の生活に目が向きがちになりますが、
ただ働くのではなく、自分の時間と能力を持って価値を出すという考え方や感覚を取り戻すことが大切だと思います。

マイペースに、ゆるーく走り出すのがポイント

さてさて、ゆる復帰のやり方ですが、
週2−3日程度/1日2−3時間くらいから始めて、少しずつ仕事量を増やしていくのがいいと思います。スタートダッシュせずに「少し頑張ればできるかな」という範囲から始めてみてください。

それから本復帰まで少しずつ時間や仕事量を増やしていきます。
私の場合は以下のようにゆる復帰をしました。

  • 2019年9月:出産
  • 2020年1月:“ゆる復帰“開始
          週2日×2時間程度の稼働、完全リモートワーク
  • 2020年4月:保育園入園、慣らし保育スタート
          週5日×3-4時間程度の稼働、週1程度の出社
  • 2020年5月:本復帰
          週5日×8時間のフル稼働

仕事内容としては、会社のリリース記事やPR用のインタビュー記事などの執筆、採用メディアの運用や候補者対応などを請け負っていました。

仕事量は会社のSlackで上司や同僚たちとコミュニケーションをとりながら、育児の状況と必要案件ベースで調整していきました。ベンチャーは大小含めていくらでもやる事はあるので、無理のない範囲で仕事を巻き取っていくというようなイメージで、仕事をするだけ感謝され、非常にゆる復帰しやすかったです。

また、単純に会社の人たち(子供関係でない人)と話すこと自体が楽しく、育児の良い気分転換になっていましたし、産休育休中に入社した方も早めにキャッチアップできたのも人事としては良かったです。

副業での“セルフゆる復帰“もあり

振り返ると、私はベンチャー企業にいたおかげで本当に柔軟に対応してもらえましたが、普通の企業で働いている方からは「ゆる復帰なんて制度的に無理!」という声があがりそうです、、

ただ、今の時代、勤務している会社でゆる復帰ができなかったとしても、やりようはいくらでもあります。

副業OKなのであれば、業務委託で案件を取ってくれば良いですし、
副業禁止でも、プロボノ等プライベートの活動として何かをするのでも同じ効果が得られます。

要は、最初に書いたように子育て100%の生活の中に少しずつ仕事を織り交ぜていくことが重要なので、せっかくなので自分自身が興味のあることに挑戦したり、スキルアップに繋がることをやってみるといいのではないでしょうか?

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