こんにちは、なおです。
社会人になって以来、ほぼ人事畑で過ごし、現在はとあるグローバル企業でHRBPをしています。
HRBPという仕事はその名の通りビジネスパートナーとして、ヒトの観点から企業の成長に貢献する仕事だと思っています。なので「採用」や「労務」と言った分かりやすい役割があるわけではなく、事業や組織の成長に必要なことは全て自分の守備範囲、「何でも屋」的な仕事でもあります。時には経営と事業計画をもとに未来のあるべき組織を議論し、時には従業員からの悩みごとを聞いて解決する…といったこともしています。
そんな中で、よくいただくお悩み相談についてシェアしていきます。
今回は「同僚の退職でモチベーションが下がっている…」というお悩みです。
同僚だけでなく同期や上司、お世話になった先輩など、近しい人の退職は働いていれば誰もが経験することですよね。話を聞いた日は仕事が手につかなくなったり、自分はこれから大丈夫かな…と不安になったり、程度の差はあれど、心揺さぶられるものがあります。
今回はそんな気持ちが下がっている時にどう対処したら良いのかについて、私が実際にやっていることも含めて考えてみたいと思います。
身近な人が次のステージに進むと聞いた時に、驚きや寂しさと同時に感じるのが「私このままここにいて良いのかな?」ということではないでしょうか?他の人は前進しているのに、自分は現状維持で停滞してしまっているのでは…と感じてモチベーションが下がってしまったりもします。
そんな時に私が考えるのは「自分のキャリアを見直してみるタイミングがきたな」「機会をもらえたな」ということ。
外部からの刺激がなくても自分のキャリアは定期的に考えるべきですが、どうしても緩くなりがち。そんな中で、近しい人の退職といったショックな出来事は、自分自身のことも真剣に考えるきっかけになります。
自分にとっても今後の人生やキャリアを考える時期が来たんだな…そういうお告げだな…という風に考えて、改めて自身の目標や目指したい姿と、それに向けて今の環境にいるのがベストなのかどうかを見直してみるのが良いと思います。
自身のキャリアを見直すきっかけとして捉えてみるのは良いことですが、むやみに不安になって転職活動をしてみたり、何かを変えなきゃと焦るのは違います。
あくまで他人は他人、自分は自分です。自分がこの先どうしていきたいのか、いつどんな環境に移る必要があるのかは、誰かのタイミングで決まるものではありません。
なので、自分の今後の人生やキャリアを考えたときに「やっぱり今はこの場所で頑張るべき時だな」という結論に達しても全く不思議ではありません。逆に、周囲の退職に焦ってしまい冷静に判断せずに自分も動き出してしまうと、後々「こんなはずじゃなかった…」という展開になりかねません。
あなたの人生はあなたのもの。周囲から影響を受けるのは当然ですが、真正面で受け止めてダメージを受ける必要はありません。こういう時だからこそ、「“私は”どうしたいのか?」を落ち着いて問いてみましょう。
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自分のキャリアを考え直した結果、今の環境に留まることを選んだとしても、身近な人の退職は寂しさや残される不安等もあり、やはり一時的なモチベーションダウンには繋がってしまいます。
もうこれは避けられないことなので、どうにか発散して、また前を向いて頑張れるように自分のメンタル調整をするしかありません。
私の場合は人に話すことで発散されるので、他の同僚と飲みにいくとか、退職する方と一緒にご飯に行って正直な気持ちや不安を話してみるとか、上司に相談してみるとか、今後のポジティブな展開を妄想してみる等々、、
ネガティブな気持ちを抑えるのではなく外に出したり、ポジティブなことで上書きすることでダメージを徐々に減らしていくようにしています。そうすることで、退職する人を気持ちよく送り出すことができますし、自分や会社の未来を信じて突き進むことができます。
落ち込むこと自体は悪いことではなく、ごくごく当たり前のことです。でも引きずり過ぎては自分自身にも仕事にも良い影響は出ませんので、どこかで精算して前に進めるように方法を考えてみてください。
今回は「同僚の退職でモチベーションが下がっている…」というお悩みについて考えてみました。
・近しい人の退職は、自分の職業人生を見直す良い機会!
・周囲の動きに引っ張られないで。自分が何をしたいのか冷静に考えてみる
・一時的なモチベーションダウンは誰でもあるもの。自分なりに発散して、また前を向いてがんばろう!
知らせを聞いて落ち込んでからどう動くかがとても大切だと思いますし、自分の人生やキャリを見つめ直す良い契機だとポジティブに捉えて行動を起こしてみてください。