こんにちは、なおです。
社会人になって以来、ほぼ人事畑で過ごし、現在はとあるグローバル企業でHRBPをしています。
HRBPという仕事はその名の通りビジネスパートナーとして、ヒトの観点から企業の成長に貢献する仕事だと思っています。なので「採用」や「労務」と言った分かりやすい役割があるわけではなく、事業や組織の成長に必要なことは全て自分の守備範囲、「何でも屋」的な仕事でもあります。時には経営と事業計画をもとに未来のあるべき組織を議論し、時には従業員からの悩みごとを聞いて解決する…といったこともしています。
そんな中で、よくいただくお悩み相談についてシェアしていきます。
今回は「同僚と気が合わなくて仕事がしにくい」というお悩みです。
皆さんは職場の方との人間関係で悩みはありますか?人間関係の問題はよくある退職理由ランキングでも常に上位であり、頭を悩ませている方も実際多いと思います。
上司と気が合わないパターンはまた別記事にまとめたいと思いますが、今回は同僚と気が合わないというお悩みです。近くで働く仲間であり、時に上司よりも多くコミュニケーションをとって連携するのが同僚なので、気が合わないと確かにやりにくいですよね。
そんなお悩みについて今回は考えてみたいと思います。
「人間的に合わないんです」「人として理解できないんです」という話をよく聞くのですが、そもそも、同僚と“人として気が合う“必要はないのではないでしょうか?
あくまで仕事仲間として、共に目標を達成するためのパートナーとして、ビジネス上のコミュニケーションがきちんと取れていれば問題はないはずです。
人としても気が合えばもちろん仕事は進めやすいですし、楽しく働くことができますが、どうしても合わない人はいるものです。学校で考えても、クラスの中にどうしても理解できない人や深く仲良くなれない人はいたと思います。合わない人に無理に合わせようとしてストレスを溜めてしまっては、あなた自身が仕事でパフォーマンスできなくなってしまいます。そうなったら本末転倒ですよね。
もし“人として合わない”ことに悩んでいるのであれば、割り切ってビジネスライクに付き合うのが良いと思います。
人として好かれているとか嫌われているとか、性格が合うとか合わないとかは気にせず、感情的に深入りせずに、良い意味でドライに接していくのです。仕事を円滑に進める目的であれば、こういったコミュニケーションができれば十分だと思います。
このビジネスライクな関係性の話をしたときに出てくる二つのパターンがあります。
一つは、「ビジネスライクでも付き合えるけどできれば仲良くなりたい!」というポジティブなパターン。
もう一つは「ビジネスライクに関わってみているけど、どうしても仕事上でネガティブな影響がある」パターンです。
まず1つ目の、何かしら仲良くなる必要がある、少しでも仲良くなりたいパターンの場合ですが、自分が「合わないな〜」と思っている場合、相手もそう感じていることが多いので、急に距離を縮めず、日常の中で少しずつ距離をつめていくことをお勧めします。
何となく距離がある状態から仲良くなるには、まず自分が好意を示すことです。
相手の良い部分を認めている、尊敬しているといった気持ちを積極的に示して、相手にまずは「嫌われていないな」「良い印象を持ってもらえてるかも」と感じてもらうことが大切です。
仕事でのちょっとした感謝を伝える、相手が優れている部分を見つけて褒める、仕事外のことなら持ち物・服装・髪型の変化に気づく・褒める等、ステキな部分を探して言葉にして伝えるようにしてみましょう。
相手も褒められて嫌な気分はしませんし、少しずつ気を許して、心を開いてくれるかもしれません。
自分から積極的に関わって、そのうち、相手から話しかけてくれるようになれば完璧です!そこまで行けばお互いに苦手意識もなくなり、仕事もよりしやすくなると思います。
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自分はあくまで仕事仲間としてのコミュニケーションをとっているけど、相手からの当たりが強い、嫌味を言われる、仕事上必要なコミュニケーションをとってくれない等々、悪影響がある場合もあると思います。
そういうことをする時点で、その人はビジネスパーソンとして“できる人”ではないですし、気に留める必要もないですが、仕事に支障がある以上、どうにかしないといけないですよね。
その場合には、自分で直接どうにかしようと無理せず、上司や人事に相談してみることを考えてみてほしいです。
相手の気質や現状の悪影響の度合いにもよりますが、当事者間で解決するのは意外と難易度が高いものです。
話し合いで解決できるのは大人同士の場合のみです。相手が仕事仲間であるにも関わらず、故意にネガティブな態度をとってくる(大人げない)方の場合は、スムーズに話し合いで解決できることは少ないと思います。また、余計に事がこじれてしまうことにも繋がりかねません。
それならばまずは上司に起きていることの事実を伝えた上で、間に入ってもらうのがいいのか、三者面談的に話すのがいいか、まずは当事者間で話すのがいいか等を客観的に判断してもらうのが無難でしょう。
当事者間で話すことになったとしても、相手にどう伝えたらいいか、どんな話し方・態度でいけばいいかのアドバイスをもらっておくと拗れる可能性は少なくなると思います。人間関係はどうしても感情が入るものですが、お互い仕事がしやすいように率直に話せるといいですね。
今回は「同僚と気が合わなくて仕事がしにくい」というお悩みについて考えました。
・同僚はあくまで仕事仲間。気が合わなくても問題なし。ビジネスライクな対応でストレスを回避して
・仲良くなりたいのであれば日常の小さなコミュニケーションで接点を増やしてみる
・仕事上ネガティブな影響があるなら上司に相談。当事者で話すと拗れる可能性もあるので注意
あくまで仕事仲間なので必要以上に仲良くある必要はないのでは?というのが前提ですが、特に悪影響がある場合には慎重に解決していくようにしましょう。