こんにちは、なおです。
社会人になって以来、ほぼ人事畑で過ごし、現在はとあるグローバル企業でHRBPをしています。
HRBPという仕事はその名の通りビジネスパートナーとして、ヒトの観点から企業の成長に貢献する仕事だと思っています。なので「採用」や「労務」と言った分かりやすい役割があるわけではなく、事業や組織の成長に必要なことは全て自分の守備範囲、「何でも屋」的な仕事でもあります。時には経営と事業計画をもとに未来のあるべき組織を議論し、時には従業員からの悩みごとを聞いて解決する…といったこともしています。
そんな中で、よくいただくお悩み相談についてシェアしていきます。
今回は「仕事が忙しくて未来のことを考えられない」というお悩みです。
忙しく仕事をしている人がとても多いなと思います。それ自体はもちろん悪いことではないですし、仕事を頑張っている人は素敵ですよね。
でも仕事に全てを懸けて、自分の人生を蔑ろにしてしまったり、振り返って後悔してしまうようなことは避けるべきと思うんです。
「仕事が忙しくて未来のことを考えられない」と言う人は、今の状況に疑問を持っていたり、なんかモヤモヤしていたりするから悩んでいるのだと思います。今回はそんなお悩みについて考えてみます。
今の生活や仕事の仕方に疑問を感じたら、まず「今、未来のことを考える必要があるのか？」ということを一回考えてみたいと思います。
その時に問いたいのが、今の仕事に“やりがい“を感じられているか？ということ。
自分が目指したい姿を今の仕事の中で実現できる、もしくは仕事を通して実現に近づくことができるのであれば、仕事をやっていて楽しい・成長を感じられる・今に満足している等の気持ちが感じられていると思います。
「仕事が忙しくて未来のことを考えられない」という同じ状況にあっても、今の仕事にやりがいがあるのであれば、今の仕事に一生懸命に向き合っていくことで未来を作っていけますし、その未来は望んでもいないものにはならないはずです。ですので、今あえて未来のことを考えないといけない訳ではないと思います。
一方で、もし今の仕事がただただ忙しく、楽しくもないし、成長できているかも分からないし、気持ち的にしんどいだけ…ということであれば、一度立ち止まって未来のことを考え、必要であれば方向転換をしていくといった行動を起こす必要があります。
もし未来を考える必要があると思うなら、仕事や生活のゴタゴタから離れて、気持ちを落ち着かせて考える時間を作りましょう。
会社はあなたの個人的な都合のために仕事の量を減らすということは残念ながらしてくれないので、立ち止まる機会は自分で意識的に作っていくしかありません。
「その時間が作れないんだよ…」「時間があっても結局ダラダラ過ごしてしまう…」という声が聞こえてきそうですが、自分のコンディションを整えられるのは自分だけ。どうしたら落ち着いた時間を確保できるのか考えて環境を作りましょう。
例えば、休日朝少し早く起きてお気に入りのカフェに行くとか、思い切って仕事を1日休んでコワーキングスペースで集中してみるとか、近所のホテルに滞在して一人で静かに考えられるようにする等々…自分がワクワクするような状況を思い描いて実行してみてください。
そして環境が整ったら、ノート等に以下のようなことを文字で吐き出してみましょう。
・自分のやりたいこと
・そのために何が必要か
・今の仕事の中で身につけられることは何か
・今の状況でモヤモヤしていることは何なのか
そして最後にまとめて、ネクストアクションを具体的にしましょう。
・今の仕事に突き進んでいっていいのか方向転換が必要なのか
・突き進むにしても何を意識すべきか
・方向転換するならどういった方向に進むのか、いつから動き出すのか
今の仕事にやりがいがあったり、今やっていることが未来に繋がっていると実感できていて、「このまま突き進もう！」と思っている人でも、定期的に自分の現在位置を確認していくことで確実に目指しているところに速く到達することができます。
そのためには、やはり日々の振り返りの時間を意識的につくることが大切。
充実した忙しさだったとしても「もっと効率的にやるには？」「どうしたらもっと楽ができるか？」と考えて、小さな改善をして自分自身のことを考える時間を作りましょう。そして、自分の目標・上手くいっていること・成長課題など頭の中にあることを出してみてください。
そういった小さな振り返りを定期的に行なって積み重ねていくことで、自分の傾向や成長を感じることができますし、その中から未来に向けたヒントを見つけられるかもしれません。
今回は「仕事が忙しくて未来のことを考えられない」というお悩みについて考えました。
・成長を感じられる忙しさであればチャンスと捉えて乗り切ろう！
・疲弊するだけの忙しさであれば、立ち止まって振り返る時間を自分で作ってみよう
・未来のために必要な忙しさであっても、できるだけ効率化して、小さな振り返りタイムを習慣化してみて
他の記事でも言っていますが、自分の人生を作れるのは自分だけです。仕事を理由に、やりたかったことができなかったということにならないように、自分自身を見つめる時間をぜひとってみてほしいなと思います。
