ワーママが職場コミュニケーションで注意すべきこと

この間、お子さんのいる友人から「子供のことで仕事を休むことが続いて、何だか気まずくて…」という悩み相談を受けたんだけど、やっぱりお子さんがいない人からすると分かっていても負担に感じる気持ちとかがあるのかな?

そうね。。私も人事としてワーママと多く接してきた中で、ワーママはそうでない人よりも特に意識して周囲との関係性を作っていく必要があるなと思ってるの。
今回はワーママが職場でのコミュニケーションで注意すべきことについて整理してみようと思います!

察してくださいスタンスはNG

まず大前提ですが、自分から知ってもらうアプローチをせずに、周囲に“私の状況を理解してください” “察してください”といった受身のスタンスでいることは絶対に避けるべきです。

これは子どもがいてもいなくても同じですよね。自分のことを理解してほしければ自らオープンに情報発信をしていく必要があります。それをせずに例えば「これだけ大変そうにしているんだから分かりますよね?」みたいな態度をとってしまうと周囲も良い気持ちはしないですし、面倒な人・自分勝手な人だなあと思われてしまうかもしれません。

特に子供がいる場合は、家庭の状況・子どもの状況は様々なので、察する難易度も非常に高い、というか察するのは不可能です。周囲に理解してもらい協働していくためには、ワーママ・ワーパパこそ仕事のことも家庭のこともできるだけオープンにすべきと思っています。

「伝わっているはず」「分かってもらえているはず」は要注意

“察してください“という受身スタンスでなくても注意したいのが、“自分では伝えているつもり“という相手との認識齟齬・レベル感の相違です。

自分としては意識的に話しているつもりでも、相手はどこまで理解できているのでしょうか?
特に結婚していない方やお子さんのいない方は、子供がいながら働くとはどういうものか、知識や周囲の経験から何となく分かっていたりはするものの実感値はないですよね。また子どもがいたとしても、その子の性格などによって子育ての大変さには大きく差があります。

普段よく話しているからとか、自分としては都度説明をしているから、相手にもお子さんがいるから「(たぶん)分かってくれていると思います。」というのは残念ながら自分の視点でしかありません。実は相手はそこまで理解はできていなくて「子どもがいるからという事情はわかるけど、やっぱり休みすぎじゃないかと思ってしまう…」といったようなコミュニケーションエラーに繋がってしまう可能性もあります。

こういったコミュニケーションエラーを防ぐために、私が普段意識していることが次の3つのポイントです。

①日常的にリアルに伝える

まず最初は、「日常的に」且つ「リアルに」状況を伝えることです。

急に「子供が熱を出したから早退します、すみません!」と言われるよりも、前日に「夜に少し咳が出ていて、ちょっと心配なんですよね。。」と話していたり、「保育園で最近お腹の風邪が流行っているみたいで…」といった前情報があるだけで心の準備ができますよね。

また心配なことがなかったとしても、保育園であったことや最近成長がみられたこと等、日常での出来事をランチの時などに写真とともに日々話すようにしています。(もちろん相手の反応を見て、押し付けがましくないように気をつけながらになりますが、、)良いことも悪いこともオープンに話すことで、同僚にも自分や家族の状況や考え方を段々と知っていってもらうことができ、いざ何か助けを借りることが必要な場面でも理解を得やすくなります。

当事者以外は想像がしにくい子育てと家庭の両立の様子を、ありのままに伝えて行くことで、何かあった際にその場面だけの単発のコミュニケーションになることを避けることを意識しています。

②子供を仕事の言い訳にしない

2つ目は、子供の都合で休んだり早退したりすることがあっても、自分の仕事は責任を持ってやりきるということです。

特に私はフルタイムで働いているので、勤務条件的にはお子さんがいない方と変わりません。だからこそ“子供を仕事ができない言い訳にはしない“ということをワーママとして働く中で強く意識しています。急な休みや早退があっても調整できる仕事は調整して自分で対応するようにしたり、(職種や制度によってできるできないはあると思いますが、)保育園のお迎えのために片付かなかった仕事は必要があれば夜に在宅で対応することもあります。

また「子育てとの両立で体力的に厳しいから仕事で馬力が出ない」ということがないようにも気をつけています。平日は仕事と保育園送迎・家事などで時間に追われていますし、週末は子供と外で遊ぶことが多いので平日よりも身体的に疲労してしまうことが多いです。でもあくまでプライベートな都合ですし、それで仕事に支障が出るのは違うのかなと思います。忙しくてもちゃんと休む時間を確保して、常に良い体調・気分をキープできるようにを徹底しています。

とにかく周りから見て「あの人はお子さんがいるから楽してる」という風なことを思われないように気をつけています。これを徹底しているからか、一緒に働いている方にふと子供の話をすると「お子さんいたんですか!?」と驚かれることが多いです。

③周囲への感謝を意識的に示す

そして最後のポイントは、周囲への感謝を伝えることです。

子供を仕事ができない言い訳にしないことを徹底しているとはいえ、チームメンバーに仕事の代打をしてもらうこともよくありますし、コロナの影響で休園になり再開するまで在宅勤務を余儀なくされた期間もありました。また一人だけで頑張っていても精神的に参ってしまうと思うので、やはり周囲の方のサポートがなければ育児と仕事の両立は成り立たないと感じます。

なので、小さなことでも自分のために何かをしてもらったら意識的に感謝を伝えるようにしています。言葉で伝えるのはもちろん、相手に何か負担をかけてしまった時にはコーヒーやちょっとしたスイーツをご馳走したりすることもあります(※あまり重い対応をすると逆に相手にも負担を感じさせてしまうので、そこは相手との関係性等を鑑みて感謝の伝え方は調整しています)。
相手が自然にフォローしてくださり、特に負担に感じていなさそうな場合でも「フォローいただいてありがとうございました」「助かりました」といった声がけをして嫌に感じる人はいないと思うので声はかけるようにしています。また言葉だけでなく仕事で返すことや、周囲のフォローを日々進んで行って、持ちつ持たれつの関係性を作っておくことも日々気をつけています。


あまり深刻に考えてコミュニケーションが億劫になったり疲れてしまうと本末転倒ですが、仕事と家庭を両立して気持ちよく働くために、できる範囲でぜひやってみてください。

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